花市場の日々

【はまなす花き株式会社】は札幌花き地方卸売市場内で切花の仕入れ・販売を行う卸会社です。
道内産地の花はもちろん、全国各地や世界各国で生産された切花を仕入し、札幌市内を中心に道内各地域の小売店などへ卸しています。
週3回行われる花競りでは、“手セリ”と呼ばれる伝統的なスタイルで行われ、市場内は活気で溢れる姿を見せています。

出荷から消費者までの流れ

札幌花き地方卸売市場とは、札幌市も出資した株式会社で、地方公共団体と民間が一体となり第3セクター方式と呼ばれる方法で運営され、
市場内には卸会社3社、仲卸会社5社が入り営業を行っています。承認された買受人(小売店など)のみ、卸会社との取引が認められています。

①荷受情報 ②販売・WEB販売

出荷者からの商品出荷情報は弊社システムへ入力され、入力された情報はその後の“相対取引販売” “WEB販売”の基礎データとして引き継がれます。

花は気象や物流状況など様々な影響を受けて、出荷量が増減する生鮮品です。需要動向や品物の良し悪しなどを把握し販売・値決め、供給バランスの調整などを適切に行うことが卸会社の大切な事でもあり、多様な花材から顧客のニーズに沿う花を提案し販売していきます。

WEB販売では伝えきれない情報も一度に提案する事ができ、現在の主要取引ツールとして需要も高まっています。

③荷受作業 ④分荷作業

到着する花の荷受け作業は出荷情報との間違いがないかなどをチェックし、荷卸し時に花へダメージを与えないよう慎重かつ正確に作業します。

その後、商品の箱にラベルバーコードを張り、相対販売分やセリ販売分などの分荷作業を行っていきます。

⑤セリ販売 ⑥産地報告・状況確認

札幌花き市場は毎週月曜・水曜・金曜日の週3回、朝8時から“手セリ”と呼ばれる伝統的なスタイルで競り販売が始まります。

競りは“セリ人”と“買参人(お花屋さんなど)”との一瞬の駆け引きで取引が行われ、卸売市場の要となる部分です。

競りの取引データは、競りと並行してオペレーターによりリアルタイムで入力がされ、買参人のお買上情報に即座に反映していきます。

需要に沿った花を提供するために、産地への市況情報や生育状況は順調かなど旬な情報を集め、お花屋さんへフィードバックしていく。

この一連の流れが日々繰り返し、“人と花がつながり社会に潤いを与える”。花市場の日々となっています。